2013年6月23日日曜日

変幻自在な居留守ワールド

本の仕入れのため、弁天町のORC200で開催されている古本祭へ、行ってきました。

関西の古本屋30店が出店している古本市ですが、開始時間の12時より前から、カバーのビニールシートがはずされるのを、今か今かと待っている古本好きの方もちらほら。そして、少しフライング気味に、しかし、いたって静かに、本日の古本祭が始まりました。
お店ごとにそれぞれ個性や得意分野があり、非常に勉強になりました。普段は、同時に30店ものお店を見てまわることは不可能なので、貴重な機会ですね。
しかし、30店分を一気に見るのは、本好きとは言え、疲れました~。でも、段ボール1箱分くらいは仕入れが出来たので、まぁ良しとしよう。









その後、お店のオープン早々話題にのぼり、ずっと行きたいな~と思っていた、大阪・阿倍野の居留守文庫さんへ行ってきました。今年4月にオープンしたばかりというのに、ブルータスの古本屋特集にでかでかと写真付きで掲載されたツワモノです。
写真やホームページである程度見ていましたが、実際に訪れると、その何倍も面白い空間でした。めちゃくちゃカッコいい!独創的!さすが、演劇人の店主・昆虫さん(!)が作り出した本屋さんです。
 私が特に気に入ったのが、この四方を本棚にかこまれたスペース。真ん中に座ると、本にうわ~っと呑みこまれるような感覚で、とっても不思議。
 
 このレイアウトも刻々と変化しているようなので、何度訪れても新しい驚きに満ちた本屋さんなんだろうなぁ。

店主さんにも、例のごとく、初対面でいきなりいろいろとご相談してしまいましたが、とっても親身になってお話を聞いてくださり、実務のこまごまとしたところまで、たくさん教えていただきました。
しかも大きな声では言えませんが、かなりの本を寄付いただき、本当に本当に恐縮です。そのお気持ちを無駄にしないようにしなければ。

はぁ、今日も素敵な出会いに満ちた、素晴らしい1日だったな。明日からの、CAFE de 買取もがんばろ。
明日からは3日連続、CAFEで本の買い取りで~す。
皆さん、お気軽に~。


*びすこの読書ノート*
「猫語の教科書」 ポール・ギャリコ・著 灰島かり・訳 スザンヌ・サース・写真 ちくま文庫 1998
“男も女も、老いも若きも、善人も悪人も、つまり人間全部に共通する特徴は、孤独ということ。そして猫とちがって、人は一人でそれに耐えられるだけの強さがないのです。”

これは何も、人間が猫の言葉を理解するための本ではありません。なんと、猫がどうやって人間をうまくしつけ、事実上その家をのっとるか、というノウハウを猫自身が書いた本なのです。この設定が既に、突拍子もなく面白いですが、その文体もユーモアに溢れ、豊富な写真も相まって、とっても楽しい本です。
しかし、だんだん人間のバカさ加減に恥ずかしくなってきました。猫からしたら、人間を操るなんて、ちょろいもんなんだろうなぁ、と次から猫を見る目が変わりそうです。


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