*びすこの読書ノート*
『計画と無計画のあいだ~「自由が丘のほがらかな出版社」の話』
三島邦弘 河出書房新社 2011
“一冊入魂”の出版社、ミシマ社代表の三島邦弘さんが、たった1人の起業から5年目での発見までをつづったエッセイです。
私自身の現在の状況も相まって、もうガシガシに心を捕まれる言葉の数々。
“目の前で光り輝く道。この道をただ歩んでいけばいい。たしかにその道はまだ道なき道かもしれない。けれどもうなんの躊躇も逡巡も要らない。ただ思いっきり、突っ走ればいい。”
“もともと人生なんて初めての連続ではないのか、と。生まれてから今にいたるまでずっと「初めてのことばかり。”
“ここにミシマ社の本があるのは、この書店に、間違いなく、人がいるからだ。面倒な作業もいとわず、一冊を理解したうえで置こうと決意した書店員という一人の人間がそこにいる。”
“ターゲットを設定しない。人間を信じる。
そこにあるのは一冊入魂の精神だけだ。”
“「どうしたら売れるか」ではなく、「どうしたら喜んでもらえるか」という問いをたてること。”
実際、素晴らしい本ですが、ここまで心を揺さぶられたのは、現在の私自身の環境、精神状態だからこそだと思います。
やっぱり、本との出会いは“一期一会”だと改めて感じました。
私も一冊の力を信じて、頑張ります!
(この本を勧めてくださった、王子公園の古本やワールドエンズガーデンさん、本当にありがとうございました!)
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