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2014年8月11日月曜日

umifune (ウミフネ)

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

umifune (ウミフネ)  648円(税込) migratory bird book
A5変形/全36P/オールカラー/


下関は関門海峡から、素敵なリトルプレスが届きました。
テーマは、「船ウォッチング」。
こんな楽しみ方もあるんですねぇ。港町・神戸にもぴったりです。

“船をぼんやり眺めて造形にときめいたり、あれこれ想像して楽しむ「船ウォッチング」のすすめです。船ウォッチングのHOWTOや豆知識はもちろん、かわいい船の写真と海辺の心地よい空気を本にしました。読むと海を眺めているような気持ちになれます。”


 世界各国の船の写真のみならず、船に掲げられている旗の意味や(いろいろな国籍が入り混じる船たちは、言語の違いに阻まれないよう旗で会話するそう)、汽笛の聞き分け方など、ほー、と初めて知る船の豆知識も楽しいですよ。

私も、関門海峡に行って、「船ウォッチング」したくなりました。
とりあえず、神戸港に船を見に行こうかな。

2014年7月27日日曜日

“夏のリトルプレス”キャンペーン:~8/31(日)

今年1月の“初めてのリトルプレス” キャンペーン に引き続き、またまたやります。
今度は“夏のリトルプレス”キャンペーンです。

オープン当初から、当店では古本以外にリトルプレスも扱ってきましたが、まだまだその良さを知らない方が多いなぁ、と思っています。
そこで、一人でも多くの方々に、リトルプレスの魅力を知っていただきたく、夏にも再度開催です。

リトルプレスとは・・・大手の流通を通さずに、個人や団体が自らの手で制作し、発行、販売までを行う冊子のことをいいます。大手の雑誌などに比べ、商業ベースの記事が少なく、編集者の思いや、取材内容がダイレクトに伝わる媒体です。発行者や発行地の空気感まで伝わってくるような地元感、密着感が、とっても面白く、編集方針も明確で、リトルプレスにしか実現できない内容が、小さな冊子いっぱいに詰まっています。

期間中、新刊のリトルプレスを3冊以上お買い上げで、次回以降、びすこ文庫でお使いいただける500円割引券をお渡しいたします。

当店のリトルプレスは、380円~ありますので、3冊で500円割引券は、かなりお得です。
キャンペーン中は、1冊買うより、3冊以上お買い上げいただく方が、断然お得、というわけです。

この機会に是非、リトルプレスの面白さを味わってみてください◎

夏のリトルプレスキャンペーン
 
期間: 本日~8月31日(日)
 
対象商品: 新刊のリトルプレス
 
キャンペーン内容: 3冊以上お買い上げで、500円割引券
   

 
現在当店にて取り扱いのあるリトルプレスは、こちら→ 
 

2014年6月29日日曜日

屋久島ヒトメクリ

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)


屋久島ヒトメクリ 14号 500円(税込) ArBor出版



屋久島発のリトルプレスを新入荷しました。
個人的に、屋久島には何度も訪れ、一度は移住を考えたこともあるほど、大好きな島なのですが、こんなリトルプレスがあると今回初めて知りました。

山下大明さんの写真や文章で始まるこのリトルプレス、どのページをめくっても、観光だけでは見えてこない、屋久島の生の情報で溢れていて、また屋久島に行きたくてたまらなくなります。
私のように屋久島が好き、という方も、いつか行ってみたい、と憧れている方も、屋久島のどこがそんなにいいの?と不思議に思っている方も、ぜひぜひ、手に取ってページをめくってみてください。どこかにその答えが転がっているかもしれません。

関西での取扱店は、当店のみです。バックナンバーも併せて入荷しておりますので、ぜひ。


<目次>

Theme: 虹

Special Topic: 「有機栽培、20年。」「山麓園」鎌田泊さん

「満足いくものは、死ぬまでできない。」
 高平でみかん園「山麓園」を営む鎌田泊さん(昭和26年生)は、小学生の頃から農作業の手伝いをしていた。

Contents:
巻頭句                     青い鳥
PRAYER                     山下大明
有機栽培(JAS)、20年。 「山麓園」   鎌田泊さん  佐藤未歩
に、虹はどこ?                はるまき子
不朽の言の葉 屋久島齢人シリーズ  岩川 明さん 神﨑真貴雄
ゲッチョの屋久島日記 虹の島のテントウムシ     盛口 満
海と島暮らし ファミリーフィッシング           日高秀一
七色に輝く体躯                山本敏博
口永良部島便り 口永良部島のココが好き       貴舩恭子
「ああ、あなたが虹なのね!」と鏡が笑った。       松本淳子
手仕事めぐり 石の中の虹         高田みかこ
自然派男子のススメ シカの角でなにか作ろう 。    田川 哲
アートプロジェクト AURA.始動              
ヤクGEO ホルンフェルス          中川正二郎
ウィルソンの生涯 丘の上の切株     古居智子
シカ肉食うべし! プロハンター復活編         牧瀬一郎
おいしい時間 セミノールのそのままゼリー           藤原かな子
屋久島くろしお彩時記 コブシメ・アイランド       原崎 森
わたしの大好きな屋久島の風景 有水大吾さん    大沢成二
no rain no rainbow              福田綾子
「屋久島永田お宿組合」、設立。
私と日々と音楽と。「Aguas de Marco」   緒方 麗
こちら屋久島町一人旅案内所 
屋久島屋久犬保存会、設立。
編集後記/広告索引/定期購読のご案内

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(屋久島ヒトメクリHPより)

「屋久島ヒトメクリ.」は屋久島と人をめくる、めぐる屋久島発の雑誌です。 

「屋久島ヒトメクリ.」は、屋久島で暮らす人びと、屋久島にかかわる人びとの日々の出来事や発見、感じたことなどをおもに綴っていきます。 屋久島は、平成5年に世界自然遺産に登録されてから、観光客数はうなぎのぼり。
圧倒的な自然に魅せられ、島を好み、年に数回訪れる人も少なくありません。
その中には、島のあたたかい人情にふれて、「人」とかかわりたくて通う人も多くいるようです。
観光収入が伸びる一方で、環境問題が山積みになっている現状もあります。

「屋久島ヒトメクリ.」は、屋久島の自然や観光のあり方などを語り合い、考える場として、島内外への情報発信の基地をめざします。 また、親から子へ、子から孫へ伝える生活に根ざした情報をあつめて、島の文化の発展・継承につながればという思いもあります。
屋久島の大きな自然と「人」がどんな風に関わって生きてきたのか、生きているのか、生きていくのか・・・。
1ページ、1ページとめくるたびに、小さな発見があったり、誌面を通じていろいろな「人」に出会えたり。 
旅のはじまりです。


<バックナンバー>

12号


8号


7号

2014年6月27日金曜日

新入荷本のご紹介

最近の新入荷の一部をご紹介いたします。


●『西加奈子と地元の本屋』(140B) (古本ではなく、新刊のリトルプレスです。)
この本の作成にかかわった沢山の方々の、本や書店や地元に対する愛情のたっぷりつまった1冊です。
西さんのファンであってもなくても、いやむしろ西さんのファンでない人にこそ読んで欲しい。
この内容と密度で税込380円は、安すぎです!



●『季刊リトケイ 09号』(離島経済新聞)  (古本ではなく、新刊のリトルプレスです。)
島人・島ファン必読、日本の有人離島専門のタブロイド紙 『季刊リトケイ』の最新号(9号)を入荷しました。今号の特集は、「離島観光特集」。作家・池澤夏樹さんへのインタビューもあります。

 毎号『季刊リトケイ』は、版形やデザインがものすごくカッコいいのですが、この9号には、全離島のカタチを集めた離島データ・ポスターが付いてます。
バックナンバーも同時入荷していますので、ぜひ店頭でお手に取ってみてください。



●『文具の友』(さかだちブックス) (古本ではなく、新刊のリトルプレスです。)
東海三県の文具屋店主が集まって、文具についてあれこれ語ったり、工場見学に出かけたりしながら、文具のいろいろを1冊にまとめた本当に楽しい本です。
文具大好きの方も、文具初心者の方も、ぜひ手に取ってページをめくってみてください。とにかく楽しいことだけは、請け合いです。


●『弁当と傘 vol.4』(弁当と傘編集室) (古本ではなく、新刊のリトルプレスです。)
兵庫県・但馬地方発のリトルプレス『弁当と傘』の最新号(vol.4)を入荷しました。ファンも多く、“べんかさ”の新しいやつ入ってないんですか?と何人かの方に、問い合わせをいただいていましたが、お待たせしました。創刊号からのバックナンバーと併せて、入荷いたしました。

この『弁当と傘』、但馬地方のなんでもない日常、でもだからこそ大切で愛おしい日常、そんな日々の風景をそのまま切り取ってきたような、素朴で温かいリトルプレスです。そこで生きる人々の息遣いまで聞こえてきそうな地元への密着感が、とっても魅力的です。ぜひお手に取ってみてください。




●『私の死亡記事』 文藝春秋・編(文春文庫)
すごいタイトルですが、この本なんと「ご自身の死亡記事を書いて下さい」という大胆無謀な企画に、各界102人が応えてできたという代物。

それにしても、文藝春秋、よくこんな依頼したな、とその勇気に敬意を払いたいです。死に様って、その人の生き様を映す鏡なのでしょうか。生前に考えられた自身の死に方というのは、その人の死生観を表わしていて、すごく興味深いです。




●『いぬ占い』友野拳太(アーリストインターナショナル)
動物を使った占いは、いろいろあると思いますが、この「いぬ占い」のすごいのは、めちゃくちゃ設定が細かいこと。「血液型」や「星座」だけでなく、「出身地(県別!)」や「兄弟構成」まで診断に使います。ちなみに、私の結果は、「宇宙犬」で、“世の中には実在しない犬”とのこと。。。これは特殊な例で、他は「ポメラニアン」や「ダックスフンド」、「チワワ」など、普通の犬種ですので、ご安心を(?)。これ、かなり当たります。だまされたと思って、一度お試しください。




この他にもいろいろと新入荷していますので、岡本にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

2014年6月22日日曜日

弁当と傘 vol.4

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

弁当と傘 vol.4 600円(税込) 弁当と傘編集室



兵庫県・但馬地方(豊岡市)発のリトルプレス『弁当と傘』の最新号(vol.4)を入荷しました。
ファンも多く、“べんかさ”の新しいやつ入ってないんですか?と何人かの方に、問い合わせをいただいていましたが、お待たせしました。創刊号からのバックナンバーと併せて、入荷いたしました。
 
この『弁当と傘』、但馬地方のなんでもない日常、でもだからこそ大切で愛おしい日常。そんな日々の風景をそのまま切り取ってきたような、素朴で温かいリトルプレスです。そこで生きる人々の息遣いまで聞こえてきそうな地元への密着感が、とっても魅力的です。
 
vol.4の特集は、“国道9号”。国道9号線は、山陰地方の主な街をつないでいて、日本で3番目に長い国道だそうで、兵庫県内は北部の但馬地域を横断しています。住人の方の「私と9号線」という思い出がいくつか紹介されていますが、その中に、「初めて買った車の色は、黄色。6歳の時に9号線で車にはねられましたが無傷でした。」というものがあり驚愕。。。
 
その他、9号線沿いのレトロで味のある喫茶店が紹介されていたり(表紙の写真はそのひとつ。とってもいい感じですよね。モデルの女の子もめっちゃかわいい。)、山間の温泉地「湯村温泉」界隈の暮らし、などなど、今号も読みごたえたっぷりです。
 
相変わらず、神戸市での取り扱いは、びすこ文庫だけのようですので(こんなにいいのに!)、ぜひお手に取ってみてください。
 
<目次>


-----------------------------------------------------------------------(以下、「弁当と傘」サイトより)

「弁当と傘」は
このあたりの暮らしのなかから

小さすぎて知られていないけれどおもしろい
だから教えたいこと

知っているようで、じつはあまり知らない
だからちゃんと知りたいこと

これは無くしたくないと思う
だから考えたいこと

当たり前すぎて良いところがみえなくなっている
だから見つけてほしいこと

そんなことを集めて、本にしました。

このあたりに生きる私たちの
小さなアンテナに引っかかったことを
近くの人にも遠くの人にも伝えたい。

そして
ここ但馬でのなんでもない日々が
一段と愛おしく、豊かになりますように。


<バックナンバー>
創刊号


vol.2



vol.3

2014年6月20日金曜日

文具の友

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

文具の友  648円(税込)  さかだちブックス

 

文具好きにはたまらないリトルプレス『文具の友』を新入荷しました。
岐阜の出版社「さかだちブックス」さんの初めての出版物です。

 
このロゴもいい味、出してるなぁ。

内容はというと、岐阜の「アラスカ文具店」、愛知の「Books and Crafts SARANA」、三重の「ノビ文具店」の東海三県の文具屋店主が集まって、文具についてあれこれ語ったり、工場見学に出かけたりしながら、文具のいろいろを1冊にまとめた本当に楽しい本です。

まず表紙がかわいい。右下に名前を書く欄まであって、たまりません。自分の名前をものすごく書きこみたい。

誌面では、最初の文具屋3店主による「東海文具サミット」(要するに座談会)、皆さんの文具が好きで好きでたまらないという気持ちが伝わってきて、微笑ましい程でした。また本題とは関係ありませんが、「アラスカ文具店」さんは、2坪からお店を始められたそうで、「え、うちより狭い!」と興奮してしまいました(当店は、約3坪です)。

その他の記事でも、とにかく皆さんの文具に対する情熱が凄い。質のいいハサミを探して、渡欧してしまうとか。ずばり「黒板株式会社」なんていう会社も。 

「気になっている文具を使ってみた!」とか「気になっている消しゴムを使ってみた!」などはまだ分かるにしても、「プロポーズに向いた文具」って何?!って思いません?
文具初心者の私には、文具の奥の深さと皆さんの熱い思いにクラクラしてしまいました。

東海だけでなく、全国のおすすめ文具店の紹介とマップもありますよ。

文具大好きの方も、私のように、文具初心者の方も、ぜひ手に取ってページをめくってみてください。とにかく楽しいことだけは、請け合いです。


目次






2014年6月17日火曜日

季刊リトケイ 09号

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

季刊リトケイ 09号   540円(税込)  離島経済新聞社
タブロイド紙(406mm×272mm)
24頁フルカラー+有料版限定ブランケット版ポスター付き


島人・島ファン必読、日本の有人離島専門のタブロイド紙 『季刊ritokei』の最新号(9号)を入荷しました。

9号の特集は、“島の光を観に行こう”と題された「離島観光特集」です。
もともと「観光」という言葉には、語源のひとつに「他国を訪れ、その国で観た光を自国に持ちかえる」という意味があるそう。日本全国の島々のそれぞれにある、訪れる人を魅了する「光」にスポットをあて、それらを支える人々の想いとともに「今、観て欲しい光」を紹介する特集です。

中には私もお勧めしたい大好きな島もあれば、これを読んでぜひ訪れてみたくなった島も。これから旅の計画のある人もない人も、それぞれの島の「光」を感じてください。

作家・池澤夏樹さんへのインタビュー「島に教わったこと」も、読み応えばっちりです。小説にも表れている池澤さんの自然観が私は好きなのですが、このインタビューからも色々と考えさせられました。自然は、人間のことなんて、何にも気にしてないんだよなぁ。人間が勝手に、大騒ぎしているだけなんだよなぁ、と改めて感じました。池澤さんの最新作『アトミック・ボックス』は瀬戸内の島が舞台だそうで、そちらも楽しみです。

毎号『季刊ritokei』は、版形やデザインがものすごくカッコいいのですが、この9号には、全離島のカタチを集めた離島データ・ポスターが付いてます。

また、好評につきバックナンバーはすべて売り切れていましたが、今回バックナンバーの8号と7号も同時に入荷していますので、こちらもぜひ!

『季刊ritokei』08号

 
 
『季刊ritokei』07号


 
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『季刊ritokei』09号  内容

島の光を観に行こう「離島観光特集」特集
利尻島/答志島/小値賀島/甑島/竹富島を中心に「島の観光」の今をご紹介。

▼目次
インタビュー 池澤夏樹さん「島に教わったこと」
島々仕事人 「しーまブログ」深田小次郎さん
レポート 佐渡島「人から人へ伝わる鬼太鼓」

石垣島「観光の未来を考えるワークショップ」/天売島おらが島活性化会議/海士町島まるごと図書館構想/奄美大島にLCC就航/ガジュ下会議「島メディアをつくる人々」/島Books「島のガイドブック」/石垣島Creative Flag 〜美しい創造の島へ〜 そのほか、島人インタビューやコラムなど多数掲載

▼体裁
・タブロイド判フルカラー24ページ
・ブランケット版ポスター付き!

▼離島経済新聞社からのコメント
日本は6852島の離島からなる島国。『季刊リトケイ』は全国約430の有人離島にスポットをあてる離島経済新聞社が発行する有人離島専門のタブロイド紙です。国土は小さな日本は、実は世界第6位の領海を誇る海洋島嶼国。利尻島、礼文島などの北国から、東北、日本海、太平洋、瀬戸内海、玄界灘、東シナ海 etc…広大な海に点在する島々にある、色鮮やかな島の文化・歴史・人々の暮らしや想いをお届けします。『季刊リトケイ』の購読料は小さな島々の情報発信に活用されます。生まれ育った島、思い出の島、あこがれの島など、心に島がある方にお読みいただけたら幸いです。

▼商品情報
最新号(9号)定価 540円(税込)
判型:タブロイド紙(406mm×272mm)
体裁:24頁フルカラー+有料版限定ブランケット版ポスター付き
発行:離島経済新聞社

2014年6月14日土曜日

『西加奈子と地元の本屋』入荷しました!

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

西加奈子と地元の本屋 380円(税込) 140B
A5判・無線綴じ、32ページ
編者:大阪の本屋発行委員会
発刊:2014年6月13日



先日、当店での座談会イベントにもお越しくださった、西加奈子さんをフューチャーした本が発行されると聞き、居ても立ってもいられず、早速入荷しました。

この本の編者は、「大阪の本屋発行委員会」。大阪で働く書店員、取次会社、編集者など、様々な有志が集まって発足された委員会です。そんな「大阪の本屋実行委員会」が、西加奈子さんの小説『円卓』が原作の映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』が公開されるのを機に作成したのが、この『西加奈子と地元の本屋』。企画・編集・執筆すべてを、大阪の本屋発行委員会がされたそうです。すごい情熱!

内容はというと、先日スタンダードブックストア心斎橋店で開催された「書店員ナイト」での西加奈子さんと津村記久子さんとの対談に始まり、大阪の各エリアの書店での特徴ある売れ筋を紹介した「なぜかウチでは売れるこの本」や、大阪出身の作家が書く小説について書店員が語り尽くす座談会、果ては大阪のカリスマ書店員・百々さんによる「西加奈子“一家”に接近」の記まで、こんな薄い本によくここまで盛り込めたなという程、密度の濃い一冊です。

書店員ナイトでのお二人の対談は、私も実際に聞いていましたが、本当に面白い内容で、会場は何度も爆笑の渦、しかもただ面白いだけでなく、津村さんからは「すべての場所が、誰かにとってのローカル」との名言が飛び出したりと、素晴らしい対談でした。誌面では、その時の模様が余すところなく伝えられています。また「なぜかウチでは売れるこの本」では、エリア毎、しかも同じ大阪内のそれ程離れていない書店であっても、売れ筋の特徴はかなり違うことが窺え、それこそネットではなく、リアル書店を訪れる醍醐味ではないか、と感じました。

とにかく、この本の作成にかかわった沢山の方々の、本や書店や地元に対する愛情のたっぷりつまった1冊です。西加奈子さんのファンであってもなくても、いやむしろ西さんのファンでない人にこそ読んで欲しいと思います。

この内容と密度で税込380円は、安すぎです!
みなさん、ぜひお手に取って見てください。

(西さんと津村さんの著作を集めたコーナーも、設置中です。)


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〈誌面内容〉
 
 お互いに認め合う大阪出身の作家による、
電車の中で読むのはお薦めできない対談
「大阪を書くのは、ほんまはしんどい」か? 西加奈子×津村記久子
〜書店員による書店員のためのイベント「書店員ナイト」特別対談を収録〜
 
 大阪と言っても超ローカルの集合体。
40エリアの店には40種類の「売れ筋」がある
なんでこの本、ウチでは売れるんでしょ?
 
 地元作家をもっと売りたい書店員たちの、
本音とタテマエが飛び交う覆面座談会
 本に“大阪らしさ”なんかいらん?
 
 全国にその名が轟くカリスマ書店員が
西加奈子の家族に接近……実録ルポ
いつかは跨ぐぞ! 西加奈子宅の敷居

2014年5月18日日曜日

『檸檬のピーチ』by 小鳩ケンタ、入荷しました

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

『檸檬のピーチ』 
詩:小鳩ケンタ
絵:asaru
編集:うめのたかし
デザイン:SKKY
発行日:2014年5月3日
発行:コバトレーベル
価格:1000円(税込)




びすこ文庫が、これまで何度もお世話になっているななつきぐも(朗読会や、ことばの展示をしていただきました)のメンバーのお一人、小鳩ケンタさんの詩集『檸檬のピーチ』の取り扱いを始めました。

びすこ文庫で、詩集を取り扱うのは初めてで、しかも縁の深い小鳩ケンタさんの作品を置かせていただけるというのは、とても嬉しいことです。

また、この『檸檬のピーチ』、編集はホムホムのうめのさん、デザインはSKKYさん、というこれまたご縁を感じる陣営でして(ホムホムさんには、「初めまして古本市」にご参加いただいてます)。
そして、asaruさんの絵は、今回初めて拝見したのですが、本当に素敵なんですよ。
ぜひぜひ、お手に取って見てください!


2014年5月3日土曜日

仕事文脈 vol.4

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

仕事文脈 vol.4  「安全と仕事」 648円(税込) タバブックス
A5版・80ページ 2014年5月発行



当店イチ押しのリトルプレス『仕事文脈』の最新号vol.4が、発行されました。
今号の特集は「安全と仕事」。

安全な生活のためにする仕事は安全か
くらしと仕事、じぶんと社会
どっちも安全でいるための話いろいろ

安全な仕事ってなんだろう。
 “安定している”という意味で使われていた安全な仕事といえば、公務員/大企業/正社員/東京/第一次産業/金融/教員、など。しかしこれらも今や全然安全ではなさそうだ。
そもそも仕事が安全だと、くらしや環境も安心になるだろうか。またはその逆は?これからの安全の意味は? どこに安全を見出して働く? 働かないのは危険?
「安全」と「仕事」の関わりを探ります。


いつも通り、今号も興味深い記事が満載ですが、今号から始まった連載「文脈本屋さん」の第1回に、なんと!びすこ文庫を取り上げていただきました。
大好きなリトルプレスに当店の記事を載せていただけるなんて、本当に光栄です。

そして、毎号楽しみな表紙のイラストですが、今号のキャラクターの仕事はさて何でしょうか?
想像力の乏しい私には、いくら眺めても思いつきませんでした。
表紙をめくると分かる、この方のお仕事、ぜひ確かめてみてくださいね。

また、最新号の発行を記念し、現在、「仕事文脈フェア」と題しまして、『仕事文脈』の創刊号~最新号までの全号と、仕事にまつわる本を集めたコーナーも、設置しています。

仕事文脈 vol.3』(特集:女と仕事)



仕事文脈 vol.2』(特集:地方と仕事)


 
『仕事文脈 vol.1』



別に、当店が載っているから、という理由ではなく、本当に面白くて、ためになって、いろいろ考えさせてくれる、とっても良質なリトルプレスですので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
兵庫県で『仕事文脈』を購入できるのは、びすこ文庫だけですー。

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vol.4(最新号) 目次

特集 安全と仕事

甘藷の論理――うまい、うますぎる! /栗原康
退職しました、のその先へ/中島とう子
1000円札握りしめて行く結婚式 山下陽光のセーフティネット/丹野未雪
東京サバイバル マクロビと狩猟と/竹林久仁子
ダメ人間の多角経営/こけむさズ×近藤佑子
大きな営みと、自分の生活 ケアマネージャーに聞く「働かずに家にいる将来」
フリーと安全/荻原魚雷
お手製の鞭なら痛くない—『花咲さんの就活日記』論/トミヤマユキコ
マンガ:むかしのしごと/関根美有

連載
文脈本屋さん・1 びすこ文庫(神戸市・岡本)
キャリアハッキングは成功したか? —就職活動家の2年3ヶ月—/近藤佑子
不安な女子学生と先生のダイアローグ 第2回 曖昧な不安/渡辺説子
無職の父と田舎の未来 第4回都会から見る、田舎の未来について。/佐野和哉
「ていねいなくらし」と仕事 /宮川真紀

表紙イラスト makomo
デザイン 林あい

2014年3月31日月曜日

そらあるき 15

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

そらあるき 15   400円(税込) そらあるき編集部
2014年3月14日発行

 

金沢・発のリトルプレス『そらあるき』の最新号が届きました。

金沢のブックカフェ(かつ古本屋)あうん堂さんなど、本に縁の深い方々も制作に携わってらっしゃるリトルプレスで、本好きには嬉しい記事やエッセイもたくさんあります。

例えば、“まちなかのリーディングスペース”や、“トイレ書簡”などなど。“トイレ書簡”に出てくる「TOILETTER トイレター」なんて、真似してみたいなー、と思いました。それなに?と思われた方、ぜひ手に取ってみてください。

もちろん金沢情報も満載。マップも載っているので、『そらあるき』片手に金沢散策するも良し、遠くてちょっと行けないという方は、記事を読んで、空想旅行をしてみるのも楽しいですね。


<目次>

2014年1月6日月曜日

“初めてのリトルプレス” キャンペーン

びすこ文庫から、ちょっと遅めのお年玉企画です。

一人でも多くの方々に、リトルプレスの魅力を知っていただきたいとの思いから、本日より、
“初めてのリトルプレス” キャンペーン をスタートします。

リトルプレスとは・・・大手の流通を通さずに、個人や団体が自らの手で制作し、発行、販売までを行う冊子のことをいいます。大手の雑誌などに比べ、商業ベースの記事が少なく、編集者の思いや、取材内容がダイレクトに伝わる媒体です。発行者や発行地の空気感まで伝わってくるような地元感、密着感が、とっても面白く、編集方針も明確で、リトルプレスにしか実現できない内容が、小さな冊子いっぱいに詰まっています。

期間中、新刊のリトルプレスを3冊以上お買い上げで、次回以降、びすこ文庫でお使いいただける500円割引券(期限あり)をお渡しいたします。
(リトルプレスではありませんが、夏葉社さんの本も対象といたします。)

当店にて取り扱いのあるリトルプレスは、一冊500円~800円の価格帯が一番多くなっています(中には、300円や150円のものも)。つまり、キャンペーン中は、1冊買うより、3冊以上お買い上げいただく方が、断然お得です!
この機会に是非、リトルプレスの面白さを味わってみてくださいね。

<期間> 1月6日(月)~ 131日(金)

<対象商品> 新刊のリトルプレス、夏葉社さんの本



現在びすこ文庫で取り扱っているリトルプレスおよび夏葉社さんの本については、下記リ
ンク先もご参照ください。

・ブログ びすこ文庫への道 “リトルプレスのご紹介”
http://biscobunco.blogspot.jp/2013/09/blog-post_4620.html

びすこ文庫HP “リトルプレス紹介”

2013年12月21日土曜日

季刊 日本で最も美しい村

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

季刊 日本で最も美しい村 vol.5   AUTUMN 2013
「秋田県 東成瀬村」 300円(税込) 2013年10月24日 発行



みなさん、「日本で最も美しい村連合」って、ご存じですか?

昨今の市町村合併により、小さくても素晴らしい地域資源を持つ村の存続や、美しい景観の保護などが難しくなっていることを憂慮し、失ったら二度と取り戻せない日本の農山村の景観・文化を守る運動をしているNPO法人です。

この連合に加盟するには、人口がおおむね1万人以下であることや、一定の地域資源があること、美しい景観に配慮したまちづくりを行っていることなど、いくつかの条件をクリアする必要があり、そうした条件をクリアした農山村からなる「日本で最も美しい村連合」をフューチャーした新聞、それが『季刊 日本で最も美しい村』です。

毎号、特定の村を取り上げて特集が組まれていますが、最新号vol.5で取り上げられているのが、「秋田県 東成瀬村」。森や川など豊かな自然以外にも、“東成瀬村の「教育力」”や、“マタギ料理と家庭料理”の紹介なんていう、面白い記事もあります。

1部300円という低価格ながら(vol.0~vol.2までは150円!)、実に凝ったつくりで、今号の色鮮やかな表紙では、連合のロゴマークが「おこし」で作られているのです。これまでの号では、「お豆腐」だったり、「ゼリー」だったり、「お米」だったりと、その作成と撮影だけでもすごい労力では、と感心してしまいます。

そんな作り手の思いが伝わってくるような『季刊 日本で最も美しい村』、ぜひ紙面をめくってみてくださいね。びすこ文庫では、創刊号のvol.0からvol.5まで、すべて取り揃えていますので、美しい表紙を見比べるだけでも、楽しいですよ。

vol.5 目次

秋田県東成瀬村
すずこやの森
東成瀬村の「教育力」
人は人のシャワーを浴びて成長する
ふるさとに自分ができること
マタギ料理と家庭料理
東成瀬村佐々木村長のお話
南小国の起爆剤 百姓いっき
2013 フェスティバル in 海士

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(編集室ウェブサイトより)

近年、日本では市町村合併が進み、小さくても素晴らしい地域資源を持つ村の存続や美しい景観の保護などが難しくなっています。私たちは、フランスの素朴な美しい村を厳選し紹介する「フランスで最も美しい村」活動に範をとり、失ったら二度と取り戻せない日本の農山村の景観・文化を守る活動をはじめました。名前を「日本で最も美しい村」連合と言います。

私たちは、小さくても輝くオンリーワンを持つ農山村が、自らの町や村に誇りを持って自立し、将来にわたって美しい地域であり続けるのをお手伝いします。具体的には、「日本で最も美しい村」のシンボルマークを、日本のみならず世界的にも観光地や文化地域としての目印にするのが目標です。フランスでは既にガイドブックや地図に載るほど有名な活動に成長しています。自然と人間の営みが長い年月をかけてつくりあげた小さな、本当に美しい日本は、いまならまだ各地に残されています。それらを慈しみ、楽しみ、そして、しっかりと未来に残すために。

自らの地域を愛する皆さんにご協力いただきながら、2005年10月に7つの村からスタートしました。

2013年11月18日月曜日

旅粒

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

旅粒 五号 
B5版/40ページ/定価700円(税込)

“日々が旅。地図はあなたのなかに。”



 
北海道発のリトルプレスです。
タイトルからすぐ連想されるような、旅について書かれたリトルプレスかと思いきや、決して旅を綴っただけのものではありません。旅のこと、食のこと、からだのこと、ひいては私たちのライフスタイル全般を見直すヒントになるはずです。
 
まずタイトルにもなっている“旅”。そのチョイスからして、変わってます。北海道の最東端手前、その名も“落石岬”で、北海道の大きさ、豊かさに圧倒され、沖縄やんばるの森で、廃バスに寝泊まりする。ガイドブックをどれだけ見たって決してたどり着けない場所へ、自分の感覚だけをたよりに旅に出るのです。でも決して奇をてらっている訳ではなく、そういう大きなものに圧倒された後は、都会にある家へ帰ってほっとする自分を分かっている。そんな風に、旅を楽しみながらも、地に足のついた姿勢に好感を持ちました。
 
 
 
また、「人と食べものの関係」では、ご自身の病気の経験から、マクロビオティックをベースにした小さなカフェレストランを開かれたご主人に取材します。そこで発せられた“私は私の食べたもの”や“食は運命を変える”といった言葉に深く共感しました。
 
 
 
 
 
 
その他にも、北海道のおばあちゃんにドクダミ茶の作り方を教えてもらったり、北海道在住のコーヒー愛好家サイモン・ホリッジさんにお話を伺い、南(発展途上国)で作るコーヒー豆と、北(先進国)で消費されるコーヒーの関係に考えを巡らせたり。
 
そして、『旅粒』の発行者のお二人も、体調を壊された経験から、身体や食、環境に対する考え方に変化が起こったといいます。食が大切なことは頭では分かっているけれど、実際に自分の身に何か起こらないと、人って真剣に向き合わないものだと、自戒の念を込めて思いました。
 
そんな発行者のお二人が、3年をかけて作った変化と進化の記録。
兵庫県での『旅粒』取り扱い店は、びすこ文庫だけですので、お立ち寄りの際には是非お手に取ってみてくださいね。

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(以下、旅粒のサイトより)

なんのことはないのです
わたしたち 北に住まうふたりの女子
旅を愛するがゆえ
日々にも旅の気配を求めてみたら
存外いろいろあったのです

それは、自分を楽しみ 自分を旅する感覚で
旅先で はたまた旅立ち前の夜に感じる
あのわくわくに ちょっと似ていたのです
そうしたら ついついそれを伝えたくなった
旅粒というは そんなふうな冊子です

お手に取って下さったあなたにとっても
日々の小さな旅路になりますように


もくじ

  • 落石への旅、記録
  • 「青い空流れる雲」富永岳洋さんに聞く 人と食べものの関係
  • 旅粒ふたり対談 からだが厳しく教えてくれた、ほんとうのところ
  • 環境とからだに合った暮らし
  • 北海道のおばあちゃんに聞いた、お話
  • サイモン・ホリッジさんのコーヒー道 おいしいコーヒーを求めて
  • やんばるの森 廃バスに眠りて思う
  • 山登りの靴

2013年11月8日金曜日

仕事文脈 vol.3

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

仕事文脈 vol.3  「女と仕事」 648円(税込) タバブックス
A5版・80ページ 2013年11月発行
 


びすこ文庫で一番人気のリトルプレス、『仕事文脈』の最新号vol.3が届きました。
仕事を考える小さいざっし『仕事文脈』、今号の特集は、「女と仕事」。
ふつうに仕事をしていくのが難しすぎるのはなぜか。気になる働き方や、仕事との付き合い方の様々な話のほか、注目の書き手によるコラムやマンガも収録、前号より大幅にページ数を増やしての登場です。

“労働系女子ドラマとして観る「あまちゃん」 ”や、山口県にある“ロバの本屋”店主さんの記事など、今号も、面白くて、これからの働き方のヒントとなる内容が、満載です。

そして密かに人気を呼んでいる、makomoさんのイラストによる表紙。前号の「山さすり係」ちゃんに続いて、今号の表紙は、「丸砂山ながめ係」ちゃんです(笑)。この絶妙なセンス、どうですか?makomo節健在で、嬉しくなります。一人でにやにや表紙を眺めてます。

もちろん好評の前号、『仕事文脈 vol.2』(特集:地方と仕事)も、引き続きお求めいただけます。



そして、創刊号の『仕事文脈vol.1』も入荷いたしました!
創刊号から、素晴らしい内容です。(2014/2/18 追記)



兵庫県で『仕事文脈』を購入できるのは、びすこ文庫だけですので、是非^^。

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(以下、タバブックスのサイトより)

ふつうに仕事をしていくのが難しすぎる
小さいけど深くてモヤモヤする、女と仕事の話いろいろ

女の仕事の話といえば。女性活用 で経済成長? 働く女VS専業主婦? ソーシャル? ノマド? 特別なテーマは目立つけれど、実際働いているなかで何が起きているのか、何に困っているのか、そんなことは世間ではスルーされがち。女の時代だ、女性が社 会を動かしているとか言われているけど、じゃあなぜみんなこんなに仕事や働き方に迷っているのか。
見なかったことにされているけど、確実にある。そんな女と仕事についての話を集めてみました。

特集 女と仕事
--コラム
インターネットと有名税  雨宮まみ 
労働系女子ドラマとして観る「あまちゃん」 トミヤマユキコ
--対談
『しごととわたし』と仕事を語る  梶山ひろみ × 近藤佑子
女と金と仕事〜女性誌30年分から見えてきたもの  宮川真紀×奥山晶子  
--仕事をきく
転身、転職、引越の末、開き直りの起業という名のフリーランス  金子一代
お店をしていることが好き  ロバの本屋・いのまたせいこ
ポジティブ非正規女子ワーカー  
--仕事を考える
不安な女子学生と先生のダイアローグ  渡辺説子
もやもやワークライフバランス  井上佐保子
--仕事とカルチャー
旅と私のあいだ  林あい  
仕事文脈書店(仮):女と仕事本棚
マンガ わたしのしごと  関根美有
shigotobunmyaku photo  田中由起子

連載
無職の父と田舎の未来第3回  僕が1年考えた、「田舎の未来」について。 佐野和哉
むずかしくない会社と仕事 宮川真紀

表紙イラスト makomo
デザイン 林あい

2013年9月28日土曜日

本屋図鑑(夏葉社)

(びすこ文庫で取り扱いのある夏葉社さんの本のご紹介です。)

本屋図鑑 著者:絵 得地直美/文 本屋図鑑編集部 
1,836円(税込) 夏葉社



“本屋は友人であり、家族である”

素晴らしいの一言につきます。これほど、本好き・本屋さん好きを喜ばせてくれる本はないでしょう。

ぱらぱらとめくってまず驚かされるのが、そのイラストの緻密さと数の多さ。46都道府県すべての本屋さんが紹介されており、その1件1件のイラストが描かれているのです。写真ではなく、イラストなんですよ。それだけで、これが普通の本屋紹介の本ではないことが伝わってきます。気合いの入り具合が違うことが。それぞれの本屋さんの紹介文にも、執筆者の島田さん・空犬さんの本屋に対する愛情があふれています。

考えてもみてください。全都道府県の本屋さんに、取材の依頼をし(断られたところも多々あったと聞きます)、現地まで取材のため赴き、取材をして、写真を撮って、文章にし、写真をもとにイラストを描く。この気の遠くなるような作業を繰り返し、できあがったのがこの『本屋図鑑』です。愛情と、熱意と、根性と、こだわりと、とにかく本いっぱいに、製作者の方々の思いが詰まっているのです。
本屋の紹介本を読んで、胸を打たれて涙する、なんて、これまであったでしょうか。

また『図鑑』の名に違わず、本屋さんの構成(どこにどんな棚が?)、町の本屋さん(立地別)、本屋さんの棚の詳細、全国のいろんな本屋さん(「空港にある本屋さん」「病院にある本屋さん」「海の見える本屋さん」「最北端にある本屋さん」などなど)、更には戦後から2013年までの本屋さんの歴史や、「本屋さんの一日」「知っておきたい本屋さん用語集」「本屋さんをもっと知る本三〇冊」まで、町の本屋さんのすべてを網羅している、といっても過言ではない一冊です。

通読して思ったのは、大きな本屋さんも好きですが、やっぱり町の本屋さんっていいなぁ、なくならないで欲しいなぁ、ということ。そのために何ができるのか、真剣に考えなければいけないと思いました。
イラストを描かれた得地直美さんの画集としても楽しめる、贅沢で、ずっと手元に置いておきたいと思える名著です。

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(以下、夏葉社サイトより)

良い本ってなんだろう

夏葉社は1万人、10万人の読者のためにではなく、
具体的なひとりの読者のために、本を作っていきたいと考えています。
マーケティングとかではなく。
まだ見ぬ読者とかでもなく。
いま生活をしている、都市の、海辺の、山間の、
ひとりの読者が何度も読み返してくれるような本を
作り続けていくことが、小社の目的です。
どうぞ、末永いおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

夏葉社代表 島田潤一郎

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2013年9月27日金曜日

早く家へ帰りたい(夏葉社)

(びすこ文庫で取り扱いのある夏葉社さんの本のご紹介です。)

早く家へ帰りたい 詩:高階杞一 絵:望月通陽 装丁:櫻井 久
1,944円(税込) 夏葉社





みなさん、「夏葉社」という出版社をご存知ですか?
一人出版社として、“何度も読み返したくなる”ような素晴らしい本を作られてきた夏葉社さん。まずは、代表の島田さんからの、以下の言葉をお読みください。

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良い本ってなんだろう

夏葉社は1万人、10万人の読者のためにではなく、
具体的なひとりの読者のために、本を作っていきたいと考えています。
マーケティングとかではなく。
まだ見ぬ読者とかでもなく。
いま生活をしている、都市の、海辺の、山間の、
ひとりの読者が何度も読み返してくれるような本を
作り続けていくことが、小社の目的です。
どうぞ、末永いおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

夏葉社代表 島田潤一郎

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どうですか?こんな思いを持って作られている本が、良い本じゃないわけがない、と思いませんか?

この『早く家へ帰りたい』は、4歳の誕生日を迎える直前に世を去った、息子さんへの思いを綴った詩集ですが、一篇一篇、目頭が熱くなります。私は、詩集を読んで泣いたのは、初めての経験でした。これまで、詩集にはなじみのなかった方にも、是非読んでいただきたいと思います。
すべての詩から、作者の高階さんの思いが伝わってきて、一日で読み切るのはあまりにももったいなく、ひとつひとつかみしめながら、ゆっくりゆっくり読みました。そして、何度も何度も読み返したい、と思いました。

この本は、装丁も本当に素晴らしく、質感・手触りが最高です。ずーっと撫でていたくなります。こればかりは、文章や写真ではどうにも伝えきれないので、是非実物を手に取ってみてください。また望月さんのイラストも、たまらなく愛らしいです。一度手にしたら、もう手放せなくなる一冊だと思います。


2013年9月26日木曜日

仕事文脈 vol.2

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

仕事文脈 vol.2  「地方と仕事」 525円(税込) タバブックス
A5版・58ページ 2013年4月発行


 仕事を考える小さいざっし、『仕事文脈』。この春に発行されたvol.2は、「地方と仕事」をテーマに、“田舎で仕事をしながら幸せに暮らすにはどうしたらいいか” を考えるヒントでいっぱいです。これからの仕事の在り方を考える上で、非常に刺激を受けました。

 今や、働き方に決まったパターンというのはなく、様々な選択肢の中から選び取るというか、自分で選択肢そのものを創造していく時代ですね。自分自身の今後の在り方についても、いろいろと考えさせられました。

 そして個人的には、表紙のイラスト、「山さすり係」ちゃんの、かわいくもナンセンスな所がツボで、思わず手に取ってしまいました。山さすってるのかぁ、それが仕事なのかぁ。そうかぁ。
これ、じわじわ来ます。

神戸はもちろん、兵庫県で『仕事文脈』を購入できるのは、びすこ文庫だけ。是非!

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(以下、タバブックスのサイトより)

田舎で仕事をしながら幸せに暮らすにはどうしたらいいか―

vol.1に掲載した「無職の父と、田舎の未来について。」ブログを機に、「地方と仕事」について考えてみたvol.2。
地方の仕事をどうすればいいかを話してみたトークイベント、Iターンが急増する離島・海士町事情、地方に住むIT女子の仕事ぶり、脱サラして地方で新しい事業を始めるということ。
田舎で働いて楽しく暮らす。そんな田舎の未来が、少し垣間見える特集です。

特集 地方と仕事
・「田舎の未来」を考える・オープントーク
・「田舎の未来」をみんなで考えてみた・ワークショップ
・そして、海士町に行ってみた
・地方住みのIT女子
・転勤先で会社を辞めて未経験で宿を開業 現在5年目を迎える宿主のはなし 平野仁
・地方出版で食べる実験中  西屋真司
・田舎→東京→次はどこ行く?  奥山晶子
・仕事文脈書店(仮想)「地方と仕事」の本棚
・新卒ですが個人事業主になりました  近藤佑子
・ひとりでなんでもする仕事  宮川真紀
・「シゴトクリエーターのつくりかた」の、つくりかた!池田八恵子

2013年9月25日水曜日

季刊ritokei(リトケイ)

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

季刊ritokei(リトケイ) 06号 《海の幸 特集》  680円(税込) 離島経済新聞社
(バックナンバーも取り扱っております。)


“心に島がある方へ”

日本には、いくつの島があるか知っていますか?
日本全体も島国ですが、なんと6,852もの離島から成っているのです。こんな国、他にあるでしょうか。そして、それらの離島のうち、約430の有人離島にスポットをあてた専門タブロイド紙が、この『季刊リトケイ』です。

日本人には、島が好き、というひとが多いですよね。何を隠そう、私も島が大好きです。そこで流れる島時間に、素朴で温かい人々に、新鮮でおいしい食べ物に、豊かな自然。『季刊リトケイ』は、そうした島々の、文化・歴史・人々の暮らしや想いを、季節ごとに届けてくれます。

最新号の06号は、「島の幸特集」。“美味しい島々のカタログ・島産品100”には、思わず、お取り寄せしたくなる「島の幸」がずら~っと並んでいます。
食べ物の話以外にも、私も大好きな「宮古島」が、島では唯一、国の環境モデル都市に指定されており、エコアイランドを目指している話など、初めて知る島のニュースもいっぱいです。

秋は、なんと言っても食欲の秋、という方、旅行に良い季節だし、どこか島にでも行きたいなぁ~、と夢想している方、などなど、興味を持たれた方は、是非お手に取ってみてくださいね。

▼目次
山口智充さん「ぜんぶの島をまわりたい」
松鳥むうさん「忘れないために島へ行こう」
島々仕事人 佐渡島料理店「だっちゃ」
美味しい島々カタログ 島産品100

離島ニュース/エコアイランドを目指す宮古島/島数値/島の幸ってどれだけあるの?/宝島の第一線。農業・酪農・畜産・漁業事情/島の幸、本土に渡る/ガジュ下会議/島カルチャー/島人コラム/UIターン情報/島酒と島文化をめぐる修学ツアーレポート/島々インフォメーションほか


(01号~05号まで、バックナンバーも取扱っております。)

05号 ≪美しい島々≫  





表紙に日本の島の名前がびっしりと書かれている05号「美しい島々」も、素晴らしい内容です。またファイルを開くと、内側には、その島々の姿が描かれているのです。このファイルだけでも欲しい、と思うのは私だけではないはずです。是非、実物を手に取ってみてください。

▼目次
特集「美しい島々」
北海道・日本海・東京離島・瀬戸内海・五島列島・奄美群島
トカラ列島・宮古諸島・八重山諸島etc…
島人、写真家、編集者、芸術家、皆の心にのこる「美しい島」
第2特集「美味しい島々」
椎名誠さんの島エッセイ
パルシステム山本理事長インタビュー「佐渡島の教え」
そのほか、島人インタビューやコラムなど多数掲載

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(以下、離島経済新聞社サイトより)

日本は6852島の離島からなる島国。『季刊リトケイ』は全国約430の有人離島にスポットをあてる離島経済新聞社が発行する有人離島専門のタブロイド紙です。国土は小さな日本は、実は世界第6位の領海を誇る海洋島嶼国。利尻島、礼文島などの北国から、東北、日本海、太平洋、瀬戸内海、玄界灘、東シナ海 etc…広大な海に点在する島々にある、色鮮やかな島の文化・歴史・人々の暮らしや想いをお届けします。『季刊リトケイ』の購読料は小さな島々の情報発信に活用されます。生まれ育った島、思い出の島、あこがれの島など、心に島がある方にお読みいただけたら幸いです。


2013年9月24日火曜日

弁当と傘

(びすこ文庫で取り扱いのあるリトルプレスのご紹介です。)

弁当と傘 Vol.3  特集:私たちが出会いたかったひと  
600円(税込) 弁当と傘編集室



兵庫県・但馬地方(豊岡市)発のリトルプレスです。

但馬地方のなんでもない日常、でもだからこそ大切で愛おしい日常。そんな日々の風景をそのまま切り取ってきたような、素朴で温かいリトルプレスです。そこで生きる人々の息遣いまで聞こえてきそうな地元への密着感が、とっても魅力的です。

そして、このタイトル『弁当と傘』。「弁当忘れても傘忘れるな」という諺からつけられたそうですが、何ともほのぼのとする素敵なタイトルだと思いませんか。(“お弁当&傘、見せてください” というページもあります。)

また表紙も、毎号、思わず顔がほころんでしまうような、愛らしい写真です。びすこ文庫では、創刊号から置いておりますので、ぜひ眺めて笑顔になってもらえたらと思います。

そしてそして、この『弁当と傘』、同じ兵庫県発信なのに、神戸では、取扱店がびすこ文庫だけなのです。皆さん、一緒に応援してください!

<目次>
特集 私たちが出会いたかったひと
お弁当&傘、見せてください
DE・A・I なれそめ教えて!
illustration つちやみな
私たちが出会った本
お誕生日ケーキ
あとがき

(Vol.1(創刊号)、Vol.2も、取り扱っております。)







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(以下、「弁当と傘」サイトより)

「弁当と傘」は
このあたりの暮らしのなかから

小さすぎて知られていないけれどおもしろい
だから教えたいこと

知っているようで、じつはあまり知らない
だからちゃんと知りたいこと

これは無くしたくないと思う
だから考えたいこと

当たり前すぎて良いところがみえなくなっている
だから見つけてほしいこと

そんなことを集めて、本にしました。

このあたりに生きる私たちの
小さなアンテナに引っかかったことを
近くの人にも遠くの人にも伝えたい。

そして
ここ但馬でのなんでもない日々が
一段と愛おしく、豊かになりますように。