天井をぶち破ったら、屋根とか梁とか、予想以上にいい感じで、テンションあがりました^^
天井も塗装しようと思っていたけど、今の木の感じもいいなぁ。このままで残そうかなぁ。
今日は、内装業者さんにペンキ塗りのレクチャーを受け、明日から、塗装を始めます!
まだ何もないこの空間が、今後どういう風に変わっていくのか、楽しみです^^
がんばろ。
*びすこの読書ノート*
「海からの贈物」 リンドバーグ夫人 吉田健一訳 新潮文庫 1993年50刷改版
“この島に来たての頃のことを振り返ってみると、私がひどく欲張りな貝殻の集め方をしていた感じがする。・・・
所有欲は、美しいものを本当に理解することと両立しないのである。・・・
浜辺中の美しい貝を凡て集めることはできない。少ししか集められなくて、そして少しのほうがもっと美しく見える。”
物を持ち、富を得ることが是とされる風潮の真っただ中にあったアメリカで、この名著が書かれたことに深く感動を覚えます(1955年頃の著)。著者が、この悟りにも似た境地にいたるために、街から離れ、ある島に籠ったというのも興味深いです。
島での生活を送るうちに、都会では、
“質ではなく量が、静寂ではなく速度が、沈黙ではなくて騒音が、考えではなくて言葉が、そして美しさではなくて所有欲が、価値の基準に”
なっていることに気付きます。
そして、
“現代の伝達の方法がいろいろな問題を我々に課して、それは人間の体力が堪え得る量を越えている。”
という言葉からは、コンピューターやITと呼ばれるものがもたらしてくれた「便利」とは、いったい何なんだろうと、分からなくなってしまいました。決して「便利」=「幸せ」とならないことは、多くの人が指摘している事ですが、では、何のために、私たちはがむしゃらになって現在の社会を築きあげてきたのでしょう。
“未来は現在の代用になるだろうか。そして私たちが現在を無視して、それで未来がよくなると言えるだろうか。・・・
(アメリカは)未来に対して貪欲な余りに、その現在を楽しんでいる暇がない。”
アメリカに限ったことではなく、現代社会に生きる人すべてが直面し、考えなければならない問題が、この本には詰まっていました。
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