2013年8月1日木曜日

さんちか即売会と、内装は楽し!の件

今日が初日の、さんちか古書大即売会へ行ってきました。


平日ながら、初日の盛況の中、印象に残ったのは、おじさま達が一心不乱にお宝を探されている様子と、トンカさんがレジでめちゃくちゃ忙しそうだったこと。まさに“必死”という形容詞がぴったりで、出来ることなら、何かお手伝いしたかったけれど、手伝えるわけもなく、私に出来るのは本を買うことくらい。なぜか、先日、トンカ書店さんに観光客ツアーが押し寄せ、店内すし詰め状態で、パニクっていたトンカさんを思い出した。トンカさんは、いつでもどこでも、精神誠意、そんな方です。結局、私はトンカさんのところの本ばかり買って、会場をふらふら歩いていた口笛文庫さん(すいません!)とお話して、帰ってきました。

話は前後して、昨日は、びすこ文庫の内装について打ち合わせをしていたのですが、だんだん具体的になってきて、本当に楽しみです。今回内装をお願いする方も、どんどんアイデアを出してくださるし、私の、出来る限り自分で作りたいという要望も聞き入れてくださるし、絶対に良い店になるぞ、という予感と期待で、ワクワクする瞬間です。



今は、何もないこの空間が、どう変わっていくのか乞うご期待です。
9月の神戸ABC古本市(長いのでこう呼ぶことにしました)+企画展の開催中には、もしかしたら出来上がっていく過程のびすこ文庫をご覧いただけるかもしれません。

全然関係ないですが、今日のランチで入った水道筋のインドカレー屋さんSHIBA SHAKTIのキーマカレー、美味しかったなぁ。先日の奈良・大門玉手箱で、ミジンコブンコさんのキーマカレーを食べて以来、どうもキーマが気になって仕方がない。そして、インドカレー屋に行って、いつも思うのは、ナンが冗談みたいにデカイこと。




*びすこの読書ノート*
「最低で最高の本屋」 松浦弥太郎 集英社文庫 2009
“人にはその人にしかわからないそれぞれがあるから、歩む道もたくさんあって、その道それぞれに良さがあって、それは選ぶことができて、選ぶものがなければ新しくつくれば良くて、何回やり直しても自由に、止まったり引き返したって良いのです。”

この人の文章は本当におしゃれだなぁ、といつも感じます。上手い文章とは、また違う、とにかくおしゃれ。でも、いいとこの坊ちゃんで、ぬくぬくと育ってきたわけじゃない、かなり泥臭いことも沢山沢山経験されてきたことが、この本を読むとよく分かります。そして、辿りついたのが、「本屋」だったというのが、めちゃくちゃ嬉しい。

“自分のためになるってことは、そんなに大したことじゃないと思う。自分じゃない誰かに喜んでもらいたいと思ったときに、人はがんばれる。”

そう、その通りだと思う。自分のために頑張るのには限界がある。そんなの、たかが知れてる。誰か喜んでくれる人の顔を思い浮かべないと、底力は出ない。自分の100%を超えられない。

“既存の選択肢のなかで何かを選んでということではなくて、それ以外の新しい選択肢を自分でつくるということ。”

これは、とてつもなく難しく、勇気の要ることだと思うけれど、それに挑戦し続けられる自分でいたい、と思いました。


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