昨日、遅ればせながら、神戸・岡本にある児童書専門書店「ひつじ書房」さんに、ご挨拶に伺うことができました。業態は違えど、岡本で本屋をやるからには、ひつじ書房さんにご挨拶しない道理はない、と分かってはいましたが、長年この地で素晴らしい児童書専門店を営まれて来た方に、私のような超新参者が古本屋をオープンすることをどう思われるのだろう、と怖気づいていたのかもしれません。
恐る恐る「あの、ご挨拶に伺ったのですが」と、お声をかけると、「あら、まぁまぁ、どんなご挨拶を?」と優しく言ってくださり、まずはホッとしました。それから、いろいろお話をさせていただきました。やはり話は海文堂さんのことになり、お互いしんみりとしてしまいましたが、それでも希望の持てるお話を教えてくださったり、図書館を辞めてどうして児童書専門書店を開かれるに至ったか、ひつじ書房さんの本に対する、そして本との出会いをお手伝いすることに対する思いを、いろいろとお聞きすることができ、私はそのことに勇気をもらった気がしたのでした。
岡本にこのような素晴らしい本屋さんが、これからもずっと在り続けることを切に願い、微力ながらも、自分にできることを考え、実行していきたいと思いました。
そして、ちゃっかりABC古本市+企画展のフライヤーと、ショップカードも置かせていただいてきました^^
ありがとうございました!!またすぐに伺います。
*びすこの読書ノート*
「小商いのすすめ」 平川克美 ミシマ社 2012
“国民経済にとって重要なことは、経済を拡大するか、縮小するかということではなく、均衡するということ。もし、経済が均衡的に拡大する条件を失っているならば、縮小して均衡させる方策を考えなくてはならない。”
目から鱗。これまで、どれだけ自分や周りが、経済理論の幻想に惑わされてきたか。問題は、大きい、小さいじゃなくて、要はバランスなんだ、ということがよく理解できました。拡大経済への夢想を、きっぱりと断つ時が来たようです。この本を出版しようと思ったミシマ社は、やはりすごい出版社です。
0 件のコメント:
コメントを投稿