●『上京十年』益田ミリ(幻冬舎文庫)
「すーちゃん」でお馴染みの著者が、イラストレーターになる夢を抱え上京してからを綴ったエッセイ集。
夢をかなえるって、やっぱりすごいことだなぁ。途中にちりばめられた「将来の夢はいつまで聞かれるの」、「ふと誰かに知らせたくなる誕生日」などの川柳も、胸を打ちます。
●『ドグラ・マグラ(上)(下)』 夢野久作(角川文庫)
一大奇書と言われるドグラ・マグラですが、いまだに初めて読んだ時の強烈な読書体験が忘れられません。また入荷出来て、嬉しいです。
「これを読む者は、一度は精神に異常をきたす」との謳い文句にビビって、最初から最後までカフェで読みました。だって、家で読んでいて、おかしくなったら誰も止めてくれませんもんね。
●『海からの贈物』アン・モロウ・リンドバーグ(新潮文庫)
自らも飛行家であった著者が、離島に滞在し、物質文明に疑問を投げかけながら、幸せについて考察した名著です。
こうして新旧版を並べてみると、装丁の変化の他に、著者名表記の変遷が見られておもしろいですね。著者名、リンドバーグ夫人て。
●『アメリ』 イポリト・ベルナール(リトル・モア)
少女のまんま大人になったような、主人公アメリのお話も思わず笑顔になってしまいますが、表紙を始めすべての挿絵を担当した100%ORANGEのイラストが、たまらなくキュートです。
ジャケ買い必至の1冊。
ふくださんの、どうにも力が抜けてしまうイラストと語りの絵本が大好きです。心の中が、ほのぼのぬくぬくになります。クリスマスシーズンは終わってしまったけれど、『Dearサンタさん』も最高ですよ。サンタさんも人間だもん(?)、仕方ないよね、と思わせてくれます。
また、本ではありませんが、御影倶楽部さんが、新しいブックカバーを納品してくださいました。今回は、手すきの紙に、こんにゃくのりを使って色紙を貼り合わせた、見た目にも楽しいカラフルなブックカバーです。もちろん、一枚一枚手作り。ぜひ、手に取ってみてくださいね。
その他にも、いろいろと入荷しておりますので、岡本にお越しの際は、是非お立ち寄りください。
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