行先は、奈良県大峰山系の八経ヶ岳&弥山。テント泊は、7、8年前に南アルプスで、3泊4日の合宿をして以来。つまりかなりの久方ぶりです。まず泊まる装備をかつぐこと自体久しぶりで(とか言いながら、テントは友人が持ってくれたのですが^^;)、大丈夫かな~と思っていたところに、2日前の突然の腹痛、身動きとれない状態。体調はぎりぎり回復したものの、胸に一抹の不安をかかえたままの出発でした。
で、結果は。。。
もう最高の最高に良い山でした。大峰山系!!歩きながら見える景色に、何度感嘆の声をあげたことか。完全に現実逃避できました。「もう下界に降りたくない、現実の世界に戻りたくない。」とず~っと思ってました。
景色、天候は最高だし、テントを張った場所は、川のすぐそばで、水音を近くに聞きながら過ごした一晩は何物にも代え難く、できることならあと数日そこで過ごしたいと思うほど。川で一日中遊んでいたかったけれど、滞在日数が延びれば延びるほど、それだけの装備をかついで行かないといけないってことですよね^^; 大変な思いをしないと辿りつけないからこその、喜びでもあります。
川のすぐそばでテント泊 |
テント場のすぐそばには避難小屋も。 |
そして、山の楽しみと言えば、何といっても、山で食べる食事!友人が毎食分の献立を考えて、食材を調達してくれたため、自分一人では絶対に実現しなかったであろう山ご飯にありつくことができました。
1日目の晩御飯。キムチ鍋ギョウザ入り。 |
私のガスコンロはかなり年代物。 今どき、こんなにデカイのを 山に持ってくる人はほとんどいないみたい^^; |
山で食べるご飯は、本当に本当に美味しいです。正直、どんなものでも美味しいです。しかもガスを使ってちょっと調理なんかしたら、とてつもなく美味しく感じます。経験した人しか分からないと思いますが、あの美味しさは、下界でどんなに高いレストランへ行っても味わえません(そんな高いレストラン行ったことないけど)。
百名山のひとつ、八経ヶ岳の山頂。 |
かなりのロングコースで、最後は自分の限界に挑戦!みたいになりましたが、心から行って良かったと思える山行でした。下界では、なかなかあそこまで体力的、精神的に限界まで頑張ることはできないんですよね。
この山行に誘ってくれて、行程にご飯メニュー、全てを考えてくれ、おまけにテントもかついでくれた友人に、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとう!!
しんどくなったら、あの素晴らしい景色を思い出そう。世界は自分が今いる場所だけじゃない、って思えることは本当に大切なことですね。
*びすこの読書ノート*
「早く家へ帰りたい」 高階 杞一 夏葉社 2013
刊行時から、ずっと気になっていましたが、やっと読めました。一気に読むのはもったいない、ひとつひとつかみしめながら、ゆっくりゆっくり読みたい本。でも、もう読み終わってしまった、あ~あ。
もう一度読もう。何度も読もう。
装丁、手触りも素晴らしく、ずーっと撫でていたくなります。帯のひとことも素晴らしい。夏葉社は、栞も究極にシンプルなのに、胸にぐっと来ます。良いものほど、飾りを捨てたシンプルな姿が一番美しいんですね。
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