2013年6月16日日曜日

ブックイベントはしご

今日は、本関連のイベントを2つハシゴしてきました。本日も京都^^

まずは、「三島邦弘(ミシマ社代表)×税所篤快 トークイベント@ミシマ社の本屋さん」へ。テーマは、ずばり “「思いたったが吉日」主義のススメ”。これこそまさに今、私に必要なテーマでしょう、と飛びつきました。なんだか勇気をもらえるような気がして。
今日のイベントに行くまで不勉強で知らなかったのですが、税所篤快さんは、マンガ『ドラゴン桜』に感化されてバングラデシュのまずしい農村で無料の受験予備校を開き、現在では、「五大陸ドラゴン桜プロジェクト」をかかげて、アフリカ、中東など、教員不足になやむ地域へと活動の場を広げているものすごい早稲田大学生です。なんと若干24歳!とにかくキラッキラの笑顔がも印象に残りました。


今日の対談を聞いて、一番思ったのが、「行動すること」の大切さ。いろいろ考え、悩みぬくことも必要でしょうが、それだけでは何も変わらない、とにかく動いてみること、現地へ行って肌で空気を感じること、そのことの大切さを改めて認識しました。三島さんからは、やはり本・出版に対する熱い思いを感じることができ、本当に参加して良かったと思えるトークイベントでした。
それにしても、参加者の年齢層が若かったなぁ。大半が、税所さんと同年代の大学生だったのではないでしょうか。今の若者(なんていう時点で年寄じみてますが)の、社会貢献への意識の高さ、そして彼らのポテンシャルの高さを非常に感じました。なんだ、日本まだまだイケるやん、と思わせてくれました。

その熱気も冷めやらぬまま、本日2つ目のイベント、「穂村弘(歌人)×堀部篤史(恵文社一乗寺店)『雨の日は列車にゆられて』」のため出町柳へ移動。このイベント、京都市の左京区を走る叡山電車が会場。しかも、イベントの間、電車は運行するのです!日頃から地元の方の移動手段として利用されている電車。場所自体は日常的なんだけど、お客さんが満員の車中で、お二人のトークを聞いているというこのシチュエーションがどう考えても非現実的で、とってもシュールでした。


私は穂村さんのエッセイがすごく好きなので、このイベントに参加したのですが、イベントが始まるまで、そこに穂村さんが座っていることに全く気がつきませんでした^^;。いろんな方が書かれていますが、本当にオーラないんだな~と失礼なことを思ってしまいました...。でもトーク自体はとっても面白かったですよ!(フォローになってるかな) 穂村さんって本当に思考が女性的なんですね。私なんかよりもよっぽど女子。その繊細さ、感受性の強さなどが、穂村さんの短歌を生み出す原動力になっているんでしょうね。逞しさの対極にある感じ、というか。





今日は、前半の熱い熱いトークイベントから、まったりゆったりな電車トークまで、かなり振れ幅の大きい1日でした。なかなか無い、面白い1日だったな^^


*びすこの読書ノート*
「私は夢中で夢をみた - 奈良の雑貨とカフェの店「くるみの木」の終わらない旅 -」 石村由起子 文藝春秋 2009
“幸せは、試練や苦しみの先にこそある。いえ、きっとそこにしかない。”
“いつの頃からか、自分が「こうしたい」と願うことは、目標や計画ではなく、すべて「夢」と言うようになりました。・・・・
「計画」にしてしまうと、「やらなあかん」という義務感も生まれますが、それをいつかは叶う「夢」と言ったら気持ちが楽しくなるし、明るい未来につながっていくように思えるから。”

この本を読んで一番感じたのが、「夢をみる力」の大切さ。夢を実現することはもちろんすごいことですが、夢をみること、見続けることも、誰にでもできることじゃないんですね。どれだけの苦難を経験しても、夢を見続け、それを実現させつづけてきた石村さんに、「夢」の持つ力を改めて教えられました。「夢」がある、というだけで、本当に幸せなことなんだなぁ。


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