昨日は、京都の本屋さんをいくつか訪ねてきました。
まず向かったのは、烏丸御池のレティシア書房。店主さんとは、先日の「天神さんで一箱古本市」でご挨拶を交わして以来。本来なら、新参者の私の方からご挨拶に伺うべきところを、レティシアさんの方からお声をかけていただき、本当に嬉しかったのです。先日お話したときにも感じたことですが、レティシアさんの本のチョイスが、まさに私のツボ。星野道夫さんに池澤夏樹さん、その他にもたくさん。お店全部を買い占めたい衝動にかられました。
また店主さんには、超・新参者の私にいろいろと貴重なアドバイスもいただきました。中には「え?そんなことも知らんの?」と、たまたま居合わせたお客さんも一緒に驚かれることもあり、「はい、私本当にモグリなんです!」と、堂々と宣言してしまいました^^;
次は、レティシアさんに教えていただいたYUY BOOKSに行こう、でもその前にちょっと休憩。ということで、本好きにはたまらないブックカフェ月と六ペンスにて、美味しい珈琲を。こちらの静謐な雰囲気、並んだ本のセレクション、美味しい珈琲はもちろん素晴らしいのですが、私は秘かに月と六ペンスのブックカバーのファンなのです。シンプルなデザインにクラフト紙の手触り。デザインも15種類ほどあるそうで、今回は、まだ持っていないデザインのものを3種類ほどいただいて帰りました。びすこ文庫でも、あんなシンプルで素敵なブックカバーを作りたいなぁ。
さてさて、次は本当に、五条にあるYUY BOOKSへ。こちらは、まずお店の場所が面白い。つくるビルという建物の2階にあるのですが、カフェがすぐ隣にあり、というよりはカフェの中を通って、YUY BOOKSへ辿り着くという感じ。つくるビル自体もアパートの1室、1室がお店になっているような雰囲気で、個性的なのです。まだまだ空いているお部屋(店舗)もあるので、これからどんどん面白い場所になって行くんだろうな、と今後の可能性も楽しみな場所でした。YUY BOOKSでは、とってもかわいらしい女性の方が店番をされていましたが、他のお客様とのお話を邪魔しないようにと、今回はご挨拶だけして、お店を後にしました。
今回レティシア書房さんでも、YUY BOOKSさんでも目を引いたのが、小出版社が発行した本やリトルプレスの充実ぶり。他の書店にはあまり置いていない出版物を見ているだけでも楽しく、自分のお店でどう特色を出していくのか、とても勉強になりました。
京都は、まだまだ他にも行ってみたい、再訪したい本屋さんが沢山あるので、また機会を見つけて、訪ねてみようと思います。
*びすこの読書ノート*
「流しのしたの骨」 江國香織 新潮文庫 1999
“私はときどき人生について考える。・・・・・
それはまるでビスコの箱にかかれた血色のいい男の子の顔のように、未知にして親しいものだった。”
ちょっぴり変わっていて、でもとっても素敵な家族のお話。考えてみれば、どの家族も、他から見れば、どこか変わっているものかもしれないですね。淡々と静かに過ぎているように思える日常が、すっと心に沁みてきて、不思議に幸福な読後感でした。
時折り出てくる斬新な擬態語も楽しくて。雨が降って寂しいときの “す~んとするの” や、 “じょんじょんじょんと、歩いて帰る。” なんて、思わず自分もやってみたくなります。
どうしてこのタイトルなのかは、後半まで読んだ人だけのお楽しみです。(初めタイトルを見たときは、ちょっとサスペンスの入った怖い話かと思ってしまいました^^;)
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