トンカ書店さんで毎月開催されている『絵本 de さんぽ』に参加してきました。
アメリカの黄金期の作家を毎回1人ずつ取り上げる絵本講座ですが、今回取り上げられたのは、「ロバのシルベスターとまほうの小石 」 や「ねずみとくじら」で有名な“ウィリアム・スタイグ”。
先日参加したハニカムブックスさんの『絵本の会』でもご紹介いただいた絵本作家さんだったため、俄然興味が湧いて、参加させていただきました。
とにかく講師の先生のお話が楽しくて。ユーモア溢れる語り口に、豊富な知識が溢れ出るような方でした。作家の生涯を追いながら、途中途中で絵本を読み聞かせくださったり、内容を説明くださったり。1人の作家について、これほどたくさんの作品をご紹介くださるとは思わなかったので、嬉しい驚きで、楽しいうえに、とっても勉強になる講座でした。
私はこれまで、絵本を読んでもその作家の生涯まで調べることはなかったのですが、その作品が生まれたバックグランドを知ってから作品を読むと、また違った発見や楽しさがあるもんですね。ウィリアム・スタイグが初めて絵本を出版したのは61歳のときで、それまでは風刺画家として活躍していた、とか、離婚と再婚を3回も4回も繰り返した、とか、95歳で大往生した長寿の人だった、とか、とか、いちいち、へぇ~と感心しながらお話を聞いていました。
また1冊だけでなく、その作家の作品全体を、年を追って紹介していただくことで、改めて見えてくることもありました。主人公や登場人物になぜかブタが多いこと(ブタが好きなのかな)、時間軸の長い作品が多いこと、絵本にしては文章が長いこと、でも88歳以降作風が変化して、短い文章でまるで子供の視点に返ったような世界観の作品になったこと、などなど。こういうことから、作者の生涯や人となりに思いを馳せながら、作品を楽しむのもいいもんですね。
この講座、もう3年も続けていらっしゃるとのこと。すごいです。継続は力なり、ですね。興味のあるときだけの参加もO.K.とのことなので、機会があればまた参加してみたいと思います。
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