2014年6月10日火曜日

西加奈子さんとの「円卓」座談会、終了いたしました

一昨日(6/8)の西加奈子さんを囲んでの『円卓』座談会にご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

あまりに濃い時間で、まだ冷静に振り返ることができていませんが、当日の様子を少しでもお伝えできればと思います。

まずは、イベントの最初に、応募者のみなさまからいただいた西さんへのメッセージをご本人にお渡ししました。


今回定員が8名と少なかったため、ご応募いただいた多くの方にご参加いただくことができず、大変心苦しく思っております。せめて、皆さまの思いだけでも西さんにお伝えしたく、拙い手作りではありますが、このような形でお渡ししました。ご応募いただいた皆さまの思いを、西さんはしっかり受け取ってくださったと思います。 

そして、参加者の皆様の自己紹介のあと、ミニトークショーへ。西さんに、「なぜ今、小説なのか?」ということについてお話いただきました。いろいろお話いただきましたが、本が売れない、とかその中でも文芸書は特に厳しい、など様々な環境要因はあると思いますが、現に今この時代に生きているのだから、それを言い訳にせず、与えられたパイの中で、精一杯やるしかない、というお話が特に印象に残っています。

次は、このイベントのメインとも言える「短読会~Short Reading~ 西加奈子バージョン」。参加者の皆さんに、西さんの作品の中で、お好きな箇所を朗読していただき、その作品やその文章に対する思いを語っていただきました。一人一人の読者の方と、作品についてお話されるのは、西さんも初めての経験だそうで、とても嬉しかったと言ってくださいました。参加者の皆様も、思いのたけを伝えていただけましたでしょうか。

その後、「Q&Aコーナー」へ。事前に参加者の方から募った、西さんにお聞きしたいことを、直接聞いていただきました。本や執筆の話から人生観に至るまで、様々な種類の質問が飛び出しましたが、その一つ一つに真摯に丁寧にお答えくださいました。



最後に、サイン会をしていただいて、イベントは終了。


皆さん、名残惜しくも、ここで西さんとお別れとなりました。
約2時間という短い時間でしたが、本当に本当に濃密な2時間でした。
参加者の皆様にも、楽しんでいただけたなら幸いです。
初めは緊張で顔がこわばっていた参加者の皆様が、最後にはニコニコと笑顔で帰って行かれたのが、とても嬉しく印象に残っています。

個人的なことを書いて恐縮ですが、
私がびすこ文庫を始めるずっと前、会社員だった時代から、作品や、サイン会等のイベント、お手紙などを通して、ずっと私を支えてきてくださった西さんに、店に来ていただけたこと、自分の店で読者の方と交流をしていただけたこと、あらゆることが本当に夢のようです。
(西さんが、夏葉社さんの『早く家へ帰りたい』(高階杞一)を買ってくださったのも、とっても嬉しかったなぁ。)

大変お忙しいスケジュールの中、日帰りで東京から岡本までお越しくださった西さんに、心から感謝いたします。西さんからいただいた沢山の心遣いや、言葉たち、様々な思いが胸に去来していますが、今はまだうまく言い表すことができません。これからも精一杯やっていくことでしか、恩返しはできないと思いますので、細々とですが、頑張り続けたいと思います。

そして、ご参加くださった皆さま、ご応募くださった皆さま、イベントの間、店番をしてくれた中井ちゃん、スタッフとしてイベントを手伝ってくれた黒ヤギちゃん、ドリンクや会場のことなど大変お世話になったFARM HOUSE CAFEさん、その他、このイベントに関わってくださった全ての皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

今後ともびすこ文庫をどうぞよろしくお願いいたします。

(後日、西さんが自身のブログに書いてくださった記事はこちら→
同記事でも触れられている『西加奈子と地元の本屋』の情報はこちら→

西さんと参加者の皆様と一緒に撮った記念写真

思いっきりシメてしまいましたが、「初めまして古本市」はまだまだ開催中です。最終日15日(日)まで、皆様のお越しをお待ちしております!
 

0 件のコメント:

コメントを投稿