今日は、京都・城陽のミシマ社の本屋さんへ。ミシマ社代表の三島さんの著書を読んで以来、ミシマ社は、私にとって、とても特別な出版社です。そのミシマ社が毎日ではないけれど、本屋さんをしているというので、わくわくしながら行ってきました。
まず立地が、久津川駅という、近鉄京都線で普通しか止まらないかなりローカルな場所。
← そして本屋さんの外観がお家そのまま。
← 中に入っても、やはりお家の中、そのまま。
ミシマ社でインターンをされている学生さんお二人が、店番をされていました。なかなか無いでしょ、ここまでアットホームな本屋さん。どなたかのお家にお邪魔して、本を見せていただいている感覚。店番のお二人との会話も楽しかったなぁ。学生さんとお話すること自体、すごく久しぶりな気がする。なんだかきらきらしてた。インターンが学生限定じゃなかったら、私も応募したいなぁ。かなり年齢オーバーだけど。
選書も良くて、迷いましたが、「猫語の教科書」 ポール・ギャリコ著 灰島かり訳 ちくま文庫 を購入。ミシマ社刊の本にも、もちろん欲しいものは沢山あったのですが、なぜかミシマ社の本は、近所のミシマ社を応援している本屋さんで買いたい気がしたのです。びすこ文庫のチラシや手作り栞まで、玄関先に置いていただいて、ご満悦でお店を後にしました。
しかもその後、近所の美味しい珈琲の焙煎所兼カフェにまで案内していただいて。
←カイドウコーヒーでいただいた、グァテマラ珈琲。写真では、わかりにくいのですが、出てきたとき、ちょっと驚くくらい大きなカップで、大容量。たっぷりゆっくり楽しみました。
ミシマ社の本屋さん、ちょっと遠かったけど、本当に行ってよかったなぁ。遠くてもまた行きたい、と思わせてくれる素敵な温かい本屋さんでした。
*びすこの読書ノート*
「だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ」 都築響一 晶文社 2008
“分別じゃなくて、無分別を教えてあげられるオトナでいたいと、痛切に思う”
著者が15年かけて出会った本、人、本屋について綴られているのですが、本にかける人々の情熱がビシビシ伝わってくる一冊。その熱量におされて、どの本も読みたくなってしまうから困る。しかも、ここで取り上げられている本のほとんどは、あまり知られていない小さな出版社から出された、そこいらの本屋では入手困難な本だから、余計困る。おそらくネットで探すのが一番手っ取り早いんだろうけど、そういう本こそ、古本屋で衝撃的な出会いをして、手に入れたいと思う。そうやって、本を探している時間も、楽しいもんですよね。
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