早く家へ帰りたい 詩:高階杞一 絵:望月通陽 装丁:櫻井 久
1,944円(税込) 夏葉社
みなさん、「夏葉社」という出版社をご存知ですか?
一人出版社として、“何度も読み返したくなる”ような素晴らしい本を作られてきた夏葉社さん。まずは、代表の島田さんからの、以下の言葉をお読みください。
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良い本ってなんだろう
夏葉社は1万人、10万人の読者のためにではなく、
具体的なひとりの読者のために、本を作っていきたいと考えています。
マーケティングとかではなく。
まだ見ぬ読者とかでもなく。
いま生活をしている、都市の、海辺の、山間の、
ひとりの読者が何度も読み返してくれるような本を
作り続けていくことが、小社の目的です。
どうぞ、末永いおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。
夏葉社代表 島田潤一郎
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どうですか?こんな思いを持って作られている本が、良い本じゃないわけがない、と思いませんか?
この『早く家へ帰りたい』は、4歳の誕生日を迎える直前に世を去った、息子さんへの思いを綴った詩集ですが、一篇一篇、目頭が熱くなります。私は、詩集を読んで泣いたのは、初めての経験でした。これまで、詩集にはなじみのなかった方にも、是非読んでいただきたいと思います。
すべての詩から、作者の高階さんの思いが伝わってきて、一日で読み切るのはあまりにももったいなく、ひとつひとつかみしめながら、ゆっくりゆっくり読みました。そして、何度も何度も読み返したい、と思いました。
この本は、装丁も本当に素晴らしく、質感・手触りが最高です。ずーっと撫でていたくなります。こればかりは、文章や写真ではどうにも伝えきれないので、是非実物を手に取ってみてください。また望月さんのイラストも、たまらなく愛らしいです。一度手にしたら、もう手放せなくなる一冊だと思います。
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